ペアリーロード稲城商店街パンフレット
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7ざるや笊屋遠藤誠さん稲城市で酒屋「ざる屋」を営業。家族経営ならではの細やかなサービスは、特に高齢者の方に好評。日用品やお米なども販売しているため、生活に欠かせない店として地域の人に親しまれている。店員さんと気軽におしゃべりを楽しみたいと、足しげく通う方も少なくない。お店で扱うワイン「稲城の梨ワイン」は、稲城市で採れる幻の梨「稲城」で作られた貴重なもの。稲城酒販組合に所属する販売店でのみ売られている。 盆や暮れなどは、地域の人たちに楽しんでもらおうと、抽選券を配布し、福引を開催するのが恒例行事でした。さわやか信用金庫の隣あたりにガラガラを設置し、先着順にシクラメンをプレゼントしたり、甘酒を配ったりするなど、にぎやかだったそうです。2002年頃は、第三中学校の生徒さんにも体験学習で参加してもらい、世代を超えて商店街を盛り立てていました。商店街総出で開催していたため、多忙ではあったものの、お店の人たちも季節の行事として楽しんでいたといいます。 福引は10年ほど前から、はがきで応募して抽選する「ふれあいキャンペーン」に形を変えました。年末になると「今年もあるよね?」とお客さんに声を掛けられるなど、すっかり定着しています。 2010年からはビアガーデンも開催。特にビアガーデンは市役所や商工会からもかなり注目された行事でした。たくさんの人が訪れ、遠藤さんも大忙しでした。 商店街の魅力は、なんといってもきめ細やかな気配りです。スーパーマーケットなどの大型店ができるなど昔とは変わった部分が多いとはいえ、近隣であれば配達をしてくれたり、お店を訪れたお客さんとおしゃべりする様子は以前と変わりません。 「こうした個人商店の魅力を大切にしていきたい」と話す遠藤さん。その優しい笑顔から、一人ひとりのお客様を大切にしていきたいという気持ちが伝わってきます。

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